鷺沼くんと、ギリシャ。

鷺沼「えぇ、じゃあ、オレ、ギリシャ人がルーツなの!?」
名寄「何の話ですか?」
鷺沼「足の指の形についてだ。オレ、ギリシャな」
夜込「うん、そして、小指が短いので一応奇形です」
鷺沼「うわあ、奇形とか言われた…‼」涙目。
名寄「いやいや、進化しているんですよ。靴履いて生活していたら、小指が退化しても当然ですし。しっぽあったら、どちらかというと、退化っぽいですし」
鷺沼「えぇ、でも、国によっては、神様扱いだぜ?」
夜込「あぁ、指が多い人もそうだよねぇ」遠い目。
鷺沼「駄目だ。オレでは、神になれそうもない」
夜込「なりたかったの?」
名寄「なりたかったんですか? 少なくとも、鷺沼先輩は数学の神から愛されてはいると思いますがね」
鷺沼「あぁ、そうだ。円積問題って、ギリシャのやつだろ。オレの足の指が、ギリシャタイプってことで、これ、解けないかな?」
名寄「馬鹿だと思われますよ? 馬鹿だと思われるだけならまだしも、鷺沼先輩は今までに総なめにしてきたあらゆる数学の賞の数々を剥奪されかねませんよ? 無かったことに、されるかもしれませんよ?」
鷺沼「そんな恐ろしいことを口走るなんて‼」
夜込「なーくんに、同じく」
鷺沼「ふたりして、酷い‼」