「日曜日が来ない上に、三月が終わらない…」。

安曇野「日曜日が来ない上に、三月が終わらない…」。
皋「どうしたの、せせらぎちゃん。そんな遠い目をして?」
安曇野センバツのせいで、朝の『日曜美術館』が放送されない上に、三月の『やまと尼寺 精進日記』の放送がないくさいのよ‼ 『やまと~』は、四月から放送日が変わります‼」
皋「大変だね、せせらぎちゃん。平成最後の三月は、日曜日が来ない上に、三月が終わらないんだね…」
安曇野「『日美』は、多分、土曜日のカズオ・イシグロ原作のドラマ観て我慢してね☆ だろうけど、『やまと~』は、多分、ほったらかしなのよ‼ どうした、一ヶ月!? 彼女らに何があったのか!?」

「英語のファイル、クラピカだった」。

安曇野「そう言えば、英語のファイル、クラピカだった」
皋「ハンターのクラピカさん?」
安曇野「そう。ハンターのクラピカさん。確か、中学三年生の英語の紙のファイル、好きなようにデコレーションしなさいと言われ、せせは表にも裏にも、クラピカさんの切りぬきを貼っていたわ。担任の先生が、ラミネートのシールをべったーと全面に貼ってくれるの。中学生って、本当に恐ろしいことするわよね‼」
朝霞「高校生は、恐くてそんなことできないもんな…」
安曇野「だから、シェークスピアも、ジュリエットの年齢を元ネタから下げたのよ。本に書いてあった‼」
皋「高校生くらいの年齢なら、もうちょっと大人だもんねぇ~…」

ノート、デコる。

朝霞「ノート、デコる…とは?」
皋「ほら、マスキングテープとか、あるじゃん。女子が夢中なやつ」
朝霞「あれはな、本来、業者が使ってたやつなのにな…」
安曇野「うん。水色のは、子供の頃から見たことあった。ポピュラーな色、水色」
皋「なんかシールとか」
朝霞「しーる…」
安曇野「シール貼るの、楽しいわよね‼ 中学の卒業アルバム、友達のやつに一面シールを貼るといういやがらせをしたことがあるわ‼ もちろん、了承は得ています‼」
皋「うん、じゃあ、絵はがきは?」
朝霞「あぅあ、正倉院展の絵はがきとか…!?」
安曇野「くなたん、待って…‼ これは、無印良品のノートを見失わないためのデコレーションよ!?それなのに、仏像の絵はがきとか貼っちゃうわけなの…!?」
朝霞「仏像は、多分、見失いはしない、はず…」目をそらす。
安曇野正倉院展は、まぁ、日曜美術館で済ませていたとして、螺鈿細工は、感動した。なんかエッシャー展かなんかのはじっこにあったレプリカの螺鈿細工。しかし、それを見てしまっては、もはやお土産の螺鈿細工がへぼくって…‼」頭を抱える。
朝霞「うん、それは、ありがちな問題だな‼」

無印良品のノート、見失いがち。

安曇野「どうしよう、くなたん。無印良品のノート、見失いがちなの…」
朝霞「解る‼ 特に、段ボールや木の机の上に置くと、見失う‼」
皋「デコれば?」
安曇野「ふぅ、これが、幼稚園からご愛用しているcampusならば、こんなことはないのに‼ あれは、机と同化しないからね‼」
朝霞「うん、あの子はね、ノート‼ って、感じだからね…。中の、罫線なり、方眼なりが、表紙に書いてあるから、見失いはしない」
安曇野「なんか、だから、せせって、色柄のものが好きなんだなと気付いたわ。見失わないから‼」

「緑色の服を、買ってしまうのは…」。

安曇野「緑色の服を、買ってしまうのは、セントパトリックスデイ対策だったのね…」
朝霞「それな」
米谷「な、なんて…?」
安曇野「あ、ごめんなさい。St.Patrick's Dayよ」
米谷「いや、誰なん、その人…!?」
朝霞「アイルランドの聖人だよ。その日は、緑色のものを身に付けていないと、つねっても文句言えないよ的な日‼」
安曇野「今、小児科にアイリッシュガールが入院中で、教えてもらったの。しかし、件の日は日曜日…。院内学級もおやすみ…。つねられ要員が‼」
朝霞「米谷さん、つねられに行きなよ?」
米谷「えぇ~…?」

島耕作と、スライム。

安曇野「何これ、すごく面白そう‼」
皋「えっ、何!? 何!?」
安曇野島耕作とスライムがコラボ‼ なんだか面白そうなにおいしかしない‼ 両方、元の作品、見たことないけど‼」
皋「私も、そんな気がするよ、せせらぎちゃん‼」
米谷「島耕作って、架空の人物やのに、出世したらほんまもんのビジネスニュースに取り扱われはる人やろ?」
安曇野「そう‼ 島耕作がスライムで、スライムが島耕作に転生するの‼」
皋「意味がわからない‼」嬉しそう。
米谷「ようわからんけど、おもろそうやな…」