「うーん、『幸福な王子』…」。

安曇野「うーん、『幸福な王子』…」
朝霞「ワイルド?」
安曇野「うん、ワイルド。ボーイズにラブってる本に出てきて、私はいつ絵本を読んだのかまじで謎過ぎて困惑している。あと、太宰治の『駆込み訴え』も出てきたけど、あれは何故か、『申し上げます。申し上げます』から始まるのは覚えてた…」
米谷「……。何その本、気になるんやけど!!」
朝霞「うーん。太宰は、高校の国語の教科書に載ってない?」
安曇野「それもあるかもだけど、あいつはテーマ的に他の話でも取り上げられていたのだろうと」
朝霞「あぁ、それな」
安曇野「ていうか、クロロさんも、実は太宰治の話をしていたのかもしれない。団長、本好きだし」
米谷「そうか…?」
朝霞「でも、昔の話は、挿し絵とか無い時代は、読んで想像できるように色の表現多めだから、絵本を読んだ気になってるだけかもよ?」
安曇野「それだ!! 私、そんな話を読んだことがあるぜ!! 具から抽だよ!! 具体例で、『幸福な王子』が載ってたのかも!! ていうか、それ、何の文庫本だろうか!?」
朝霞「物語論とか?」
安曇野「あとねぇ、『亡き王女のためのパヴァーヌ』出てきた」
朝霞「『いちご同盟』じゃん!!」
安曇野「『いちご同盟』でしょ!? ね、 作家が引用したくなる作品ってあるのよ!!」
朝霞「だよな~」
米谷「……。どんな曲やったっけ…?」