2018年、虹色の蛇。

皋「せせらぎちゃん、小児科の空き病室で、ちびっこたちと一緒に寝ていたね」
安曇野「目の前に、虹色の蛇が現れたから。顕現したのよ」
米谷「何それ、恐いっ‼」
朝霞「閃輝性暗点だろ? 芥川さんも見たという」
安曇野「やつは、一年に一度のペースで現れるのよ」
皋「一年に一度、脳の血流が…‼」
安曇野「年よ‼」
米谷「……」
安曇野「で、あ、虹…。とか言ってたら、ベテランナースに、空き病室に連れていかれた。ちょっと寝てなさいと、しちょうめいれいで…」
皋「せせらぎちゃん、人前で寝ないけどね」
安曇野「点滴されても、マッサージされても、遠足の帰りのバスの中でも寝ないわ‼」
米谷「遠足帰りのバスの中でも!?」衝撃。
安曇野「命を狙われたらどうするの!? 参勤交代中の、偉い人も宿でずっと軍記を読み聞かす人が居るのよ!? ドラマでやってた‼」
米谷「迷惑やな…!?」
朝霞「あのドラマ、面白いよな〜」
皋「面白いよね☆」
米谷「えっ、オレだけ観てない…!?」
安曇野「でも、ナポレオンも睡眠時間三時間とか言って、実際は馬の上とかでうつらうつらしてるんだぜ、きっとと専門家が言ってた。せせも、遠足帰りのバスの中はそれ。一秒以上は寝ない‼」
米谷「一秒、寝るんやったら、もう寝はったらええのに…」
皋「ナポレオン、研修医みたいだね☆」
朝霞「そして、点滴されているちびっこと一緒に寝ていたと」
安曇野「せせは、寝たふり☆ 点滴されている子は、寝てたな…。で、気付いたら、同じベッドにちびっこがいたの」
皋「きゃあ、かわいい‼ って、年若いドクターとナースが萌えていたんだよ」