「それで、数学の本を買いなさいよ」。

夜込「うわっ、なーくんがものすごい紙の束を持っている」
鷺沼「お前、何それ」
名寄「パズルです」バサッと、机に置く。
鷺沼「お前、本当にパズル好きだよな」
名寄「今時のコンビニは、パズル雑誌に加えて、コピー機からもパズル問題が出てくるんですよ。パラダイスですよ。コンビニ限定のパズル雑誌もありますしね。僕がケータイでもパズルしてるとこのアプリは、アプリもコンビニのコピー機も毎日問題更新しているのです。素敵です。コンビニ行ったら、印刷してやりますよ。一日100円だから、パズル雑誌の問題に比べるとかなり割高ですが」高揚しています。
一二三先生「名寄くん。それで、数学の本を買いなさいよ。一日100円で、一ヶ月でおよそ三千円だよ?」
名寄「うわ、言われると思った。それ」とノートを見せる。
一二三先生「うん、あのねえ…」哀しそう」。
鷺沼「ああ、でもこのでっけえA3サイズで、パズルができるのは、ちょっと素敵。正直、高校時代、数学の試験は、せいぜいB4かA4の紙に、なんだかこちゃこちゃと問題が書いてあって美しくなかっただろ?」
名寄「そうですね。その点、大学の試験の紙は、大きくっていいです。うん、大きいっていい」
夜込「あれさ、専用のつるつるした紙使う先生と、あくまでもコピーして使う先生いるけどなんなの。わざわざつるつるした紙に問題文印刷するからずれてなんか嫌なんだけど」
鷺沼「問題文は黒板に書くか、別の紙に印刷するタイプの先生がいるな」