さるも、聴診器。

みんなでテレビを見ている。
鷺沼「あ、猿だ。僕も行きましたねえ、ここ」
前橋「先生も中学の修学旅行で見学したよ!!」自慢げ。
城「猿ねえ…」興味なし。
高峰岸「さるも」ぼそっ。
前橋「さるものおわず」
城「さるもきからおちる」
高峰岸「菅沼は?」
菅沼「えっ!? やっぱり、あれかなあ。だって、医師免許持ってるし。さるも、聴診器!!」
高峰岸「うっ…」涙がほろり。
城「何故、泣く!?」いらだち。
前橋「嬉し泣きじゃない?」
菅沼「確か、学部の院内実習の時に教わって、帰り道確認してみたら、最後の『き』ってなんだっけってなってがっかりしました。己の阿呆さにがっかりしました」うっすら光る白目。
前橋「ああ、高峰岸くんも同じだって」
城「お前ら、そんな細かいこといちいち覚えてんのかよ。大変だな」
高峰岸「オレは、高校時代、英語の時間に『environment』を『いんばいろんめんと』と発音して、英語教師に『もっかい読んで?』と言われ、なおも『いんばいろんめんと』と発音してクラス中に笑われた苦い思い出だってきちんと持ち越してきている!!」涙。
前橋「なんで、エヌは読まねえんだよと思っちゃうよね」
菅沼「エヌは読まない訳じゃあないんですよ。ただ、ちょっとだけ強く発音しすぎただけです。大丈夫ですよ」優しい子。
城「カタカナ発音ばかりしているから笑われることになるのだ」ズバリ。
高峰岸「入学したてだから解らんさ!! 発音の強弱苦手なんだ。さすがに、受験生にもなったら、そんな必修英単語読めるけどね!!」思い出し怒り。
城「ああ、発音記号、読めない人か…」
前橋「だって、うちのクラスわざわざ発音記号の授業なんかやらなかったもん!! そして、『ああ、ここのクラス発音記号やってないのね』って小馬鹿にされるんだぞ。なんで、教師の方針でバカにされなければならないのか!!」
以下、再聴。

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