医学部の「お父さん」、米谷さん。

皋「米谷さんてさぁ…」
米谷「ん、何?」
皋「名字、正確に読まれないことの方が多いでしょ?」
安曇野「第一、『まいや』で打ったところで漢字一発変換されないものね…」
米谷「な、何故そのことを…!?」
安曇野「いや、同級生だし。メールで連絡し合ってきてたでしょ?」
皋「せせらぎちゃん。『まいや』じゃなかったら、他になんて読むの?」
安曇野「『こめたに』さんとか、『よねや』さんではなくって?」
皋「へぇ~、そうなんだ。でも、私の名字旧字体だから、読み方解らない人多いよ。あ、センター試験だって、新しい字になってたし」
米谷「いや、名字はまぁ…。仕方ないかなぁ…と」
安曇野「下の名前の方が嫌なのね…」
皋「酷いよ、米谷さん!! 『湖水』と『せせらぎ』だよっ!? 言うなれば、朝霞『水鶏』だし、『美稲浜太朗』…。私、私だけ何ひとつとして水っぽさが感じられないのよ…」
米谷「あわわ…」
安曇野「果枝つん、大丈夫よ。あなたの『皋』という名字には、『だだっ広い大地』的な意味があるの!! ね、つまりは果枝つんのがレベル的に上!!」
米谷「オレ、湖。朝霞くんは、鳥。安曇野さんは川…? 美稲くんは田んぼで浜…」
皋「ははは、私あってのみんななんだな!!」
安曇野「果枝つんたら、すっかりご機嫌ね。やはり、笑顔のあなたが一番素敵だわ」