万能細胞、万能でない!!

菅沼「小脳が小さいんですよ…」遠い目。
城「もともと小さいのは、手術じゃあ治らないしなあ…。あ、万能細胞は!?」
前橋「ていうか、菅沼くんの元々の脳のサイズからして、一般的なサイズの小脳が入るスペースがないのでは?」
城「え、そんなの菅沼くんの頭蓋骨を一部切りとってしまえばいいじゃないですか。ねえ、菅沼くん」
顔面蒼白の菅沼くん。
高峰岸「お前、それで菅沼が運動能力を強化したところで、そんなことをしては、一生、脳挫傷の恐怖と闘わなくてはならないではないか…。結局、意味ねえよ…」
菅沼「万能細胞も名前ほど万能ではないものですね…。まあ、そういう意味で名付けられた訳じゃあないんですけどね…」
城「医学が万能でないのは、今に始まったことではないからね。基本的に菅沼くんが本当に悩んでいることの類いは、心理的アプローチくらいしか対処法がないし」
菅沼「ああ、世知辛いなあ…。子供の頃から苦しめられてきて、自分が医者になって自分で治そうと夢見てきたのだけどなぁ…」溜め息を吐く。
高峰岸、何も言えず。