1月が恐ろしい、鷺沼。

鷺沼「ああ〜、恐ろしい、もういくつ寝ると1月だ!!」
名寄「1月…? 何か、ありましたっけ」
夜込「なんか、いつだったかの1月は2日あたりに、突然、嘔吐したことがあって1月が恐ろしいんだって」
名寄「はぁ…」とノートを見せる。
鷺沼「ノロウイルス、怖い…。実家に帰ったら、うつされる…」
夜込「そうそう。一人暮らししてたら、病気になんてならないのに、実家に帰ったら病気になる」
名寄「じゃあ、実家に帰らなければいいではありませんか」
鷺沼「お前、そんな寂しい年末年始を過ごしているのか…!? 何者だ、強者だな!!」
名寄「いやあ、僕も帰りますけど」
鷺沼「帰るんかい!!」
名寄「だって、暇なうちに顔見せておかないと、いつ何が起こるか解らないし…」
鷺沼「お前の想定では、何が起こる予定なのだ…!?」
夜込「まあ、リアルに新幹線が数カ月くらいだっけ…? 不通にはなったけども」
鷺沼「でも、実家に電話しなかったんだよね、鶫ちゃん!!」
夜込「うん、むしろ大学から安否確認の電話かかってきた」
名寄「はあ、大変ですねえ…」とノートを見せる。
夜込「友達いないからなあ、大学で集団感染とかあったじゃん? 私、その心配皆無過ぎて、運動部の集団感染が逆にうらやましかった」
鷺沼「う、そ、それは…」
名寄「鷺沼先輩、何かあったら助けに来てくださいね?」
鷺沼「……」
夜込「何故、無言…!?」衝撃。
鷺沼「いやあ、鶫ちゃんと名寄とだったら、先に鶫ちゃんを助けに行こうかと」
鶫「最低!! うん、いや、そうでもないか…? じゃあ、私、恵太くんとなーくんとだったら、先になーくんのほうを助けに行くからね!!」
名寄「それでは、僕は、鷺沼先輩と夜込先輩でしたら、先に夜込先輩をば助けに」とノートを見せる。
夜込「なーくんが、心を開いた!!」嬉し涙。
鷺沼「多分、オレがうるさいからだろ?」
名寄「だって、大好きな鷺沼先輩に恨まれたくないし」
鷺沼「正直さんめ☆」
夜込「……」