共用試験のための主席。

安曇野「ねえねえ、くなたん。くなたんが今、研修医をやっているということは、くなたんも共用試験に合格してるということよね?」
米谷「それ、オレも気になってたけど、怖くてよう聞かれへんやったやつや…」
美稲「まあ、朝霞ならCBTは余裕やろうけど、OSCEはどないするんやろて思ってたもんな…」
皋「美稲、よく試験の名前、覚えてるなあ。え、でも、朝霞、臨床実習にいたよね?」
朝霞「みんな、そんな何を聞いてはいけないことみたいな」
美稲「朝霞が縫合なんかできるわけおへんやろて、みんな思ってはったで?」
朝霞「僕だって思ってるよ!! でも、先生がもうとりあえず縫えてればいいって言ったんだもん!! 一応、合格はしたよ!!」涙目。
皋「しかも、5分で縫わなくちゃいけなかったよね。ノーベル賞受賞者の山中先生は、外科医時代に縫合が遅すぎて患者さんの麻酔がとけそうになったという」
美稲「怖ッ!!」
安曇野「それで、山中先生はジャマナカ先生と呼ばれていたのよね」
米谷「何その直接的すぎる表現!?」
朝霞「まあ、つまりは共用試験のための主席だったわけだよ」
皋「布石!!」