グロスと風と似非優等生。

城「ああ、風が強い!!」
菅沼「自然現象にご立腹…!?」
前橋「『風が吹いたから、休みました』っていう生徒が居たって、僕の通ってた予備校講師がやたら怒ってたっけなあ。『風邪をひいたから、休みました』なら解るけどって。あと、大学って遠方からの通学者もいるから、強風で電車が止まったら学校が休みになるってあったけど、あれ在学中に一回あるかないかだよね。ほんと、ふざけてるよね」
高峰岸「それを言うなら、オレなんか予備校ずる休みしたのに、見知らぬ人から休んだ日のノートを渡されましたよ。そして、結局、返してないという。あと、オレが、多少遅れて入ってきても、先生は何も言わないんですよ。明るい子になら、言うのに!! 嫌みを言うのに!!」
城「でも、嫌みを言われたら、それはそれで落ち込むんだろ? だったら、言われないで傷つくほうが心理的負担が少ないんじゃあないの?」
高峰岸「うん、まあ、実際そうなんだけど…」
菅沼「ああ、見た目優等生っぽいことを利用して、学校内でよくいたずらしてる子がいましたよ」
高峰岸「城?」
前橋「ふふふ、目に浮かぶなあ☆」
城「それは、ともかく、今日は風が強かったので、髪の毛がグロスでべったりです…。何故、グロスをつけた日に限り、こんな風が吹くのやら…」
菅沼「ああ、確かに、口紅の割合が高いですよね」
高峰岸「え、口紅とグロスってなんか違うの?」
前橋「物を知らないなあ、高峰岸くんは☆」
菅沼「何故、たまにグロスデイが出てくるのですか?」
城「だって、今の口紅はね、保湿効果がすごいのよ? 何も塗らないよりかは、口紅を塗ったほうが結果的にはしっとりくちびるになるのよ!! そして、グロスにそんな能力はなし!!」
菅沼「でも、たまには、グロスがいいと」
城「そう、カジュアルにはグロスオンリーなの!!」