果南、来る。

佐世保「城せんぱい、いますかぁ〜?」
前橋「いないよぉ☆」笑顔。ばたん。扉を閉める。
高峰岸「城の家族以外に、城を訪ねてくる人があるだなんて!!」
菅沼「例のなぎなた部の後輩でしたね…」
なんかどんどんと扉を叩く音が聞こえてくる。
前橋「いねえっていってんだろ」
菅沼「早くも、キレてる!!」
佐世保「なんかあ、先に中に入って待っててくれってメールが届きました」
前橋「僕の研究室が城さんの『中』に入るかどうかなんて証明不可能だね!!」
菅沼「どんだけ入れたくないんですか…」
高峰岸「教授、頑張って!!」
前橋「うん、頑張る」
城「あれ、みんなこんな扉の前で何をしていたんだろうか…?」
前橋「みんなで城さんの帰りを待っていたのさ」
城「ええ、嘘、わざわざお出迎え!?」
佐世保「城先輩、研究室がメールで言ってた『中』のことですよね?」
城「え、違うけど」
佐世保「違った!! やだ、私ったら、恥ずかしい!!」