「怖い人だと思われていたい」。

前橋「先生はね、できることならば、怖い人だと思われていたいね」
高峰岸「優しい人と思われたいのならば、まだ解りますけども…」
菅沼「ふざけてますね、高峰岸せんぱい…。ただの内気な子を『おしとやか』だとか、『協調性がある子』だとか、変な方に解釈されて、ましてや、学校の先生にそんな風に書かれた日には、殺してやろうかと思いますよ」
高峰岸「ご、ごめん…」
城「あー、私、テンションが違いすぎてお前のキャラをクラスのみんながつかみ切れてないんだよとつっこまれたことはあります。そんなの自分でも解りませんよ、まじ、けんか売ってんのかって思うよね☆」
高峰岸「なんかみんなイライラしてない!? 今日」
前橋「浪人してる時のあの情緒不安定かげんといったらないよね!!」
高峰岸「ああ、普通に精神状態おかしくなってますからね。友達は大学生なのに、自分は高校四年生かあ、みたいな…。あれ、涙が…」
菅沼「浪人してるとやっぱり現役のやろうには負けねえぞって思っちゃうもんなんですか」
前橋「うん、そうだね…」哀しい目。
城「もっと世間は浪人生に優しく接するべきなんですね」
高峰岸「あれ、これ、結局浪人生の話なんですか?」
前橋「だって、普通に大学10年間通ってましたって言うと、びっくりされるんだよ」
城「そんなバカな、日本の法律では、一般的に大学は8年間しか在籍できないはずだが? みたいなことですか」
前橋「うう、高校ん時、大学5年生が教育実習にきてかなり引いていたけども、もっと優しく接してあげればよかった…!!」