興奮する皋先生。
肩を落とす美稲。
皋「お〜い、美稲!!」
美稲「おう、皋」
皋「どうしたの、そんなにそばに朝霞が居ないことに耐えられないの?」
美稲「うん、無理。高校からずっと一緒やったから」
皋「高校からってことは9年かあ。結構、長いね」
美稲「あ、研修、安曇野さんと一緒になったんやて? 安曇野さん、めちゃくちゃ喜んではったやろ」
皋「うん、女子は少ないからペアでグループ分けしてくれたみたいなんだ。私、せせらぎちゃんと仲良かったから良かったよ」
美稲「で、何か用あったんやろ?」
皋「おう、それだよ!! 私、研修医になって初めて気づいたんだけど、佐藤藍子さんと妻夫木聡くんが同僚ってこともありえたんだよ!!」
美稲「はあ…!?」
皋「そもそも私、はじめての医療マンガは『ブラック・ジャック』でなくて、『研修医なな子』な気がしてきたんだよね」
美稲「あー、皋、『研修医なな子』好きやもんなあ。昔、『読んだことないの? じゃあ、本貸すから読め』って無理やり読まされたっけなあ。懐かしいわあ…」
皋「あ、違うよ、美稲…先生っ!! もう、研修医だもん、皋先生って呼んでくれなくちゃ☆」
美稲「……。遠慮しておきます」
皋「美稲のあほんだらあ!! お互いを無駄に先生と呼び合ってうきうきしてんのが、研修医だろお!? 来年になったら、そんな後輩を見て、『オレたちにもあんな時期があったっけなあ、ふふふ』って懐かしむんだから!!」
美稲「いや、せやから、そういうんは間にあってます」
以下、読了。
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