誓子ちゃん、なんと小学生に。

本匠総合病院、病室。
圭一「あはは、兄さん、ほんとに怪我したんだ。しかも、美園さんに執刀されちゃったんだ」
綾綺「いきなりバカ受けしてはるな、圭一くん」
竹乃進「何で、オレ、怪我人やのに、笑われなあかんのん…?」
誓子「竹乃進おじさま、お花、どうぞ」
竹乃進「なんてええ子なんや、誓子!!」
綾綺「どうせ、これから、家帰るのに、わざわざおおきに」
誓子「ん〜、たまには、竹乃進おじさまにも優しくしておきなさい、ってお父さまが」
竹乃進「!!」
綾綺「あ、せや。誓子ちゃん、春から、小学生なんやてな。入学式、行くからなあ」
竹乃進「何故、綾綺が誓子の入学式に…」
綾綺「ええ、決まってるやん。将来の嫁やで?」
誓子「うん、誓子、綾綺おじさまと結婚するの」
圭一「……。そう言えば、小学校入試の面接、自分、若過ぎて超浮いてました…。『お兄様ですか?』と何度、言われたことか…」
綾綺「ああ、せや。紙織は、お父さまと面接やったんか…。……。よう、受かったな」
竹乃進「オレ的に言わせてもらえば、お前と夕奈さんの面接のほうが、恐怖なんやけども…」
圭一「え、あれって、親がどれだけお金払ってくれるか見るのじゃないんですか?」
竹乃進「いや、それもあるやろうけども…。一番は、親子関係やろ」
綾綺「そうなると、我が家は何故受かった…?」