竹乃進を治療できそうで喜ぶ美園さん。

本匠総合病院。
綾綺「こんにちは、美園先生、居てますか?」
看護師長「あら、綾綺くん。あれ、竹乃進くんは、どうしたのかしら?」
※綾綺と例の女の子とで、竹乃進に肩を貸して歩いて来た。
綾綺「なんや、剣道の練習してたら、この女子学生がなぎなた持って突進してきはって、まあ、最終的に竹乃進の足の健が切れました」
看護師長「それは、大変だったわねえ。あ、お嬢さん、重かったでしょう。私が診察室まで、竹乃進くんを運んであげるわ」と言って、背中を見せる。
竹乃進「あの、もしかして、おんぶ…」
看護師長「なあに、もしかして、お姫様だっこのほうが良かったかしら?」
竹乃進「い、いや、車いすとか、たんかとかあるでしょうに…」
綾綺「ほな、竹乃進、診察室で」
※有無を言わさず、お姫様だっこ☆ 看護師長の胸で、さめざめと泣く竹乃進。
「ああ〜、ごめんなさい!! ごめんなさい、私のせいでッ!!」



診察室。
美園「あら、やだ、竹乃ったら偏平足になってる!! 前から偏平足じゃないもんねっ!? これは、外傷性ね!! つまり、お母さんの大好きな手術!!」
綾綺「美園さん、手術大好きなんですね」笑顔。
竹乃進「患者に向かって、手術大好きって宣言すんなや…」がっくり。
美園「まさかこんな日が来るとは、夢見てはいたけれども!!」
綾綺「へえ、ずっと竹乃進のこと、手術したかったんですか」
美園「そうなの!! 母親が子供を産むために、身体にメスを入れられることは、往々にしてあろうけども、母親が子供の身体にメスを入れることなんてなかなかないからね!! あっ、そうだ。ビデオ、撮ろう」
竹乃進「撮らなくていいです…」
女子学生「あの、そのオペ、私、見学してもいいですか? こう見えても、医学生なもので」
竹乃進「なんや、オレの母親以外にもわくわくしてはるやつが居った!!」
美園「うん、いいよ!!」