「ぶちん」っていった。

竹刀をふるう竹乃進。
何やら女の子が突進してくる。「ああ〜、ごめんなさいッ!!」どてーん。ぶちっ。
綾綺「竹乃進、いつまで寝てはるんや」
竹乃進「重た…」「ひい、ごめんなさいッ!!」
竹乃進「今度から気ぃ、つけてな」「はいっ、すみませんでした」
竹乃進「あれ…?」
綾綺「うん、どした…?」
竹乃進「気のせいか、オレの足、ぺたんってなってる」
綾綺「あ、ほんまや。竹乃進、剣道やってるくせに、偏平足って」
竹乃進「ついさっきまでは、健康的な足やったわ!! て、ことは…」「ひい〜、もしかして、私のせいですか?」
綾綺「もしかしなくても、君のせいやな。どう責任取ってくれはるんや。こいつはこう見えても、世間的にはかなり貴重な麻酔科医やぞ。つまり、こいつが手術室に居らんことには、出来るオペも…」「わ、私、医学部です!!」
竹乃進「いや、学生さんはオペ出来ひんからな…?」
綾綺「確か、怪我で偏平足になったら、それこそ外科手術するしかな…」
竹乃進「手術、怖い…」
綾綺「お前、自分が外科医のくせに…」
竹乃進「オレ、執刀する役と違うし!!」
綾綺「あ、あれや。美園さん、整形外科やないか。愛する母上に執刀してもらったらええ。きっと、ええ記念になるで」
竹乃進「それ、どんな記念!?」