鷺沼先輩と名寄くん。

鷺沼「常々思うのだが、名寄よ」
名寄「なんでしょう、鷺沼先輩」
鷺沼「名寄とオレでは、どちらの数学的才能が上であろうか」
名寄「それは、もちろん先輩のほうです。先輩は具体的な成果を上げています」
鷺沼「じゃあ、オレは何故女子にもてはされていない!? オレより数学的才能の劣る名寄めが数少ない数学科女子を夢中にする魅力とは一体何なのだ!?」
名寄「そんなこと言って先輩。愛する彼女さんがいるんだから他の女子にモテずともいいじゃありませんか」
鷺沼「いいや、関係おおありだ!! あまりにも自分の恋人が異性にモテなかったら、『こいつぁ、きっと何か大問題があるんだな』と思われても仕方あるまい!!」
名寄「だから、杞憂ですって。そういうところも含めて、恋人関係にあるのでしょう」
鷺沼「ああ、また偉大なる先輩を煙に巻こうとしている!! これだから、論理的思考に長けている数学科の後輩なんて、心から信用できないんだあ!!」
名寄「ふう、やれやれ…」