城さんはお買い物中。

菅沼「城せんぱいって、義理の母親と仲良くやっているのでしょうか。以前、『あの人』呼ばわりしていましたよね…!?」
前橋「まずい飯ばっか作りやがって!! っていう意味を込めての『あの人』呼ばわりじゃない?」
高峰岸「城のお父さん、完璧、城に妹を!! っていう観点で再婚相手選んだっぽいですよね…」
前橋「何がいちばん大切かってことを優先しただけさ。城さんのお父さんは、娘が大好きなんだからいいんじゃない? 城さんのお父さんはそれはもう素晴らしいおじさまだよ!! あのおじさまの娘さんなんだから、素晴らしいに違いないね。先生はそう思い込んでいるよ」
高峰岸「思い込もうとしている!!」
菅沼「まあ、でも、いいところだけ聞いていたら、素敵なお嬢さんですよね。城せんぱい。幼い弟や妹が大好きで、可愛い服着てて、お茶とか着物好きで」
前橋「そうだよ、みんな。嫌いな人がいたら、そういう人こそ、いいところを探すんだ。だから、きっと城さんや高峰岸くんにもいいところはあるんだよ」
菅沼「僕、見た目が平均以上じゃないとちょっと…」
前橋「それだよなあ。ちょっと不細工くらいなら、まあ、物珍しさもあって見れないこともないし、最悪、ちょっと視線をずらせばいいからね。しかし、生理的に無理なしゃべり方の人っているけど、あれ、どうしたらいいんだ…。本気で具合悪くなるんだよ。まさか、『オレの前では一言もしゃべるんじゃねえ』とか言えないしねえ…」
菅沼「実は、いつも学会で発表する人にそういう人がいます…」
高峰岸「オレか、それ、オレのことか…!?」