あずみんの疑問。

安曇野「ねえ、くなたん。卒業後は実家に帰っちゃうんだって?」
朝霞「うん。研修医の間は、親に家事とかの面倒見てもらおうと思って。じゃなきゃ、『朝霞くん、死ぬで?』って米谷さんに言われちゃったもんで」
安曇野「そうね。くなたんがいちばん体力面において不安だけれど、次に心配なのはやーたんだものね!! 何せ三十路!!」
朝霞「正直、研修医だけは若いうちにやっとかないとマジで死ぬよなあ…。たまに、中高年で、医師免許取る人いるけど、研修医とか本当にやってんのかって思うよな。ていうか、もう自分の親みたいな人を指導しなきゃならないとかって地獄だぜ」
安曇野「それでね、もう最高学年だし、卒業後は一時的かもしれないけれど、お別れになるわけでしょう? ね、だから、気になってたこと聞いてもいいかしら?」
朝霞「うん、まあ。内容によっては答えてあげよう」
安曇野「くなたんの首にある傷って、あれよね!?」わくわくしながら☆
朝霞「傷…? なんて、あったっけ。ああ、これか」首を触り気づく。
安曇野「それで、どうなの!? 実は、前橋教授も気になってたんだって!! 教えてもいいかなあ?」
朝霞「ああ、うん。これね。普段、自分の首なんかほとんど視界に入らないからすっかり忘れてたけど。確か、小学生のときにやったやつだな。フォークで」
安曇野「フォークなんだあ☆ へえ。ケーキとか食べる度に、くなたんのこと思い出しちゃうなあ♪」
朝霞「うん。まあ、実際、ケーキ食べてたからね。だから、その場にフォークがあったわけで。勉強中だったら、定番なボールペンだったりしたわけだよ。そういや、望月先輩っているんだけどさ。他人にも自分にもこういう感情を持ったことがない人を私は人として認めないって言ってたなあ」
安曇野「わあ、素敵!!」
以下、読了。

性的なことば (講談社現代新書 2034)

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