伝説の松本センセイ。

城「みんな、おとといぶり☆」
高峰岸「城、がんばったね。ほら、これ、お前の好きなくず屋さんのうさぎさんまんじゅう」

城「え、何? 何故、私に対して、そんなに優しいの?」
菅沼「城せんぱい、これ、お抹茶です。心を込めて、たてさせてもらいました」
城「・・・・・・?」とりあえず、もらう。
前橋「あ、そうそう。昨日、城さんがお休みだったから、来てもらうの今日にしたんだよね」
城「誰ですか?」
松本「研究室はここだったかのう・・・?」
城「はあーっ!! おじいちゃん先生じゃあないですかっ!!」
高峰岸「松本先生!! まだ生きてらっしゃったんですか?」
松本「高峰岸、てめえ・・・」
菅沼「ああ、前任の教授ですね。はじめまして、菅沼恵太と申します」ぺこり。
松本「まあ、なんと可愛らしい子だろうか。次の教授はこの子かな?」
前橋「はい、そうです。さすがお目が高いですねえ、松本センセイは」笑顔☆
菅沼「だから、なんで次の教授は僕ってことになってるんですか、おかしくないですか、それ!?」
前橋「何を言うのか、菅沼くんは。現職の教授と准教授が推薦してるのだから、次は君で決まりじゃあないか。うちの研究室はほぼ学内の政治と無関係だから、もうそれはほぼ好き勝手に役職を決められる特殊なところなんだぞ」
松本「そうそう、思えば、わしもあみだくじで教授に決まったんじゃった」
高峰岸「あみだ・・・!!」初耳。
前橋「あとはじゃんけんとか、聞いたことあるっけなあ・・・」
菅沼「え、てか、あれ・・・? 准教授って・・・? 高峰岸せんぱいは万年助手で、城せんぱいは大学院生ですよね・・・?」
高峰岸「そこ、万年とか決めつけないで!!」涙目。
前橋「だから、松本センセイだよ。松本センセイが教授を退官した後、一時的には他の准教授がいたのだけれど、結局、やめちゃって松本センセイが名誉准教授となったんだ。ちなみに籍は置いているが、給与は貰っていないよ?」
高峰岸「ていうか、完璧、頭おかしいですよね。ここの研究室て。なんで、潰されないのだろう・・・?」
城「潰したら、困るからだよ。それに実は、ここ、必要な部署なのに極端に人が少ないから、費用の大半が解剖のバイト代に費やされているんだよ。だから、むしろ、准教授の給料を払わなくてもいいというのは大学としては大変助かるわけで。だから、高峰岸さんも万年助手ならば、それはそれとして良し!なんだよ?」
菅沼「・・・・・・。何故、城せんぱいはそんなに内部事情に詳しいのですか・・・?」
前橋「うーん、なんでだろうねえ・・・?」
松本「うん、そうさなあ。高峰岸が途中で逃げ出したら、准教授は紗々にしよう。な?」
城「ええ、私がおじいちゃん先生の後釜に? 私、ちゃんとできるかしら・・・?」赤面。
高峰岸「みんなして、ひどいよお・・・」
前橋「ふふふふー☆」