ごぼうスペシャル。

望月家。
次実「なあ、あんたら、夕飯何食べたい?」
栄「僕?僕はね、舌平目の・・・」
次実「はい、却下。なあ、栄。あんた、どんだけおばあちゃんから甘やかされてはるん!?」
栄「せやかて、せっかく血の繋がったおばあちゃまが有名な料理研究家なんやで?おばあちゃまにごちそうになって初めておばあちゃま孝行やと、僕は思う」
次実「ああ、はい。そうですか。ほな統は食べはりたいモンある?」
統「んと、ごぼう・・・?」
次実「ああ、お母さんもごぼう好き☆昴耀さんも好きやで」ほわら〜んってなる。
栄「僕には、ヒラメのほうが魅力的なんやけどな・・・。で、統。ごぼうの何?」
統「えへへ、ごぼうのハンバーグに、きんぴらごぼうに、ごぼうのポタージュに、ごぼうの炊き込みご飯に、・・・。どれがいいかなあ」
栄「・・・・・・。ごぼう天国に浸る統、可愛おすなあ☆」すかさず、幸せ笑顔を写メる。
次実「わかった。もう、今日の夕飯は、ごぼうスペシャルや!!」
統「そんな!!まさか、全部作ってくれはるん!?」
次実「おー、いえす!!」
統「お母さん、ありがとう!!大好き☆」
栄「ああ、幸せやな☆」



病院。
昴耀「あ、栄からメールだ。おお、そうか。追加のごぼう、たくさん買ってかないと・・・」
叶恵「ごぼうって何?昴耀くん」
昴耀「本日、我が家はごぼうスペシャルなのです!!」イイ顔☆統の写メを叶恵に見せる。
叶恵「そら、よろしおしたなあ」
圭一「京都人の伝説の台詞だ・・・」
叶恵「この場合は、ほんまに良かったなあ、いうことやから」
圭一「はあ、そうですか」
叶恵「ほら、見て!! この愛らしい姪っ子の笑顔を!!血がつながっていないとは言え、圭一くんかて伯父さんやろ!? 祈って!! 姪っ子のごぼう天国に浸るけなげな夢を!!」
圭一「でも、ごぼうで喜ぶとか地味ですよね」
昴耀「ひどい!! そんな台詞、圭一さん本人の口からなんて絶対に聞きたくなかったのに!! 言っときますけど、それを言うのならば、おたくの菜苗ちゃんのほうが、統に負けず劣らずの地味っ娘なんですからね!!」
圭一「ええ・・・」
叶恵「まあ、それでも、菜苗のそういうところがたまらんけどなあ・・・」遠い目。



以下、読了。

MONSTER完全版 volume.2 (ビッグコミックススペシャル)

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