明ちゃんと蜜くんと四葉。

蜜くんのアトリエ☆
四葉「蜜兄、腹減った〜…」
蜜「そうかそうか、おにぎりでも作るかい?」
四葉「じゃあ、それでいい。たらこがいい」
蜜「ふふ、お兄ちゃんはすじこのおにぎりが好きだぞ〜。さあ、ごはん炊くか!!」
四葉「えっ、今から炊くの!?」
蜜「大丈夫、大丈夫。早炊きするから☆」
明ちゃん訪問。
四葉「蜜兄、ごはん炊けた〜」
蜜「ん、じゃあ、おにぎり作ろっか」
明「……」ぐう〜。お腹が鳴る。
蜜「なんだ、なんだ。世界的アーティストが作るおにぎりが食べたいのかい?」
明「いや、いい。自分で握るから」
蜜「つれないよ、明ちゃん!!」
四葉紅鮭あったけど、これでいいですか?」
明「うん、ありがとう」笑顔。
四葉「あっ、ごはんこぼした」
蜜「大丈夫、大丈夫。3秒ルールだから、食っちゃいな」
四葉「うん」パク。
明「何、『3秒ルール』って!?」
蜜「食べ物、落としても3秒以内なら食べても汚くないよ、大丈夫だよっていう」
明「なんだ、それは。落ちて3秒と4秒なら大差ないだろう。何故、3秒なんだ!?」
蜜「え〜、知らないよ」
四葉「ここは、お食事用のテーブルなので、多分だけど大丈夫です。油絵とか描いているわけじゃあないんで」
蜜「そうだぞう。お前の家は、食べ物落としたら食べちゃいけないくらい、汚いのか〜!?」
明「き、汚くないよ!!お医者さんが診察する時に着る白衣は洗ってもいいけど、実験する時に着る白衣は洗っちゃいけないのと同じだよ」
蜜「ダメなの!?汚ね〜」
明「洗ったら危ないんだよ」
四葉「そうだよ、蜜兄。下水に流したらダメな液体とかあるんだよ」
蜜「そうなんだー、知らなかった」
四葉「うん、そうそう。いただきます」
おなかいっぱいになった四葉、昼寝☆
蜜「なんだ、こいつ。本当に可愛いな。まるっきり、子供だ」
明「ふう…、可愛いな」
蜜「まあ、明ちゃんも可愛いけどな☆」
明「え、え…?」
蜜「さあて、僕は油絵でも描くかな」
思いっきり、カドミウムイエローを塗りたくりながら、おにぎりをぱくつく。
明「おおい、さっきの話聞いてなかったのか!?」
蜜「何が!?」
明「お前が今塗っているその絵の具は何だ!?」
蜜「油絵の具です。色は、カドミウムイエローです」
明「そうだよ、カドミウムだよ」
蜜「だから、知ってるよ。イエローなんだよ」
明「そのイエローは何からできているんだ?」
蜜「カドミウムだろ?だって、カドミウムイエローだもん」
明「ああ、話が通じない…」頭を抱える。
※本来、油絵を描きながらの飲食は禁止されていますが、たまに思いっきり飲み食いしながら油絵を描く人が実際にいます。カドミウムは毒なので、食べると危険ですよ☆というお話。
以下、読了。
ネガティブのすすめ―プラス思考にうんざりしているあなたへ
Z会の会報誌に、連載していた人のご本。もちろん、陽気な高校生らしいアホなお話もあったが、その後の人生に役立つ内容も多かったよな〜。エゴイズムは悪か?というお話が大変おもしろかった。