魅惑の薬品庫。

浜太朗「朝霞〜」ひんやりとした暗闇に入っていく。
浜太朗(どこ…?)薬品が保存されている棚の間をうろつく。
「ぎゃーーっ!!」「ひえーーっ!?」←浜太朗の悲鳴☆
電気つく。
薬剤師「もう、朝霞先生またですか!!ここは、決して休憩所じゃないんですよっ!!医局に行くなり、せめてナースステーションで休んで下さい!!」ぷんぷん。
よく見ると棚と棚のわずかな隙間から白いスラックスがのぞいている。
浜太朗「あのドクター用のサンダルは朝霞のや…」
朝霞「いや、だって、ここ涼しい…」
薬剤師「だからって、こんな暗闇でひとり電子書籍を読むのはやめて下さい!!…おばけみたいですよ?」
朝霞「神経内科の論文読んでいたんです。勉強中です」
薬剤師「関係ないです…」
朝霞「しかし、やはり、いつまで経っても電子書籍は慣れないですね」
薬剤師「そうですか…」溜息をつく。
道花「水鶏ーっ!!」
朝霞「あれ、道花?」
薬剤師「ああ、今日でしたっけ。小学生の見学は」
道花「水鶏、暑かった?大変だね。ほら、これ、果枝ちゃんから預かってきた保冷剤だよ」
朝霞「よしよし。道花はいい子だね」
統「あ、浜太朗伯父さん」
浜太朗「統、また何でこんなところに?」
統「あのね、学校の宿題でお仕事を調べようってなってね」
栄「僕は、統のつきそい」
浜太朗「次実のところは行ってきた?」
栄「これから。圭一おじさんのところは行ってきたで」
浜太朗「そうか。それにしても、道花ちゃんは可愛い…W」
朝霞「あ、美稲じゃん。何してんの?」
浜太朗「何って、何、その言い草!!この保冷剤が目に入らぬかーっ!!」
朝霞「貴様に礼を言ういわれはない」
浜太朗「えーっ!?」
朝霞「しかしながら、精神科の冷蔵庫で冷え冷えになった保冷剤をいただくのはやぶさかではない」
浜太朗「さいですか…」