笑顔を美しくしたい、なー君。

名寄「笑顔を美しくしたいです」
鷺沼「……。どうした、名寄…!? 一般的に一番魅力的な表情は笑顔なはずなんだが…!?」肩をつかみ、揺さぶる。
名寄「ふっ、そんなの、普段から笑えている人の話でしょう…? つまり、笑い慣れていない人では、笑顔のほうが不細工なのですよ‼」
鷺沼「おまっ、お前…‼ 言っていて、自分で哀しくならないかっ…!?」
名寄「笑顔になると、その後の無表情でほうれい線が気になる人が、普段、笑い慣れていない人です」断言。
鷺沼「えぇ〜…? それは、よくないかなぁ〜…?」
名寄「なんかもうしわとかでもなく、ただ皮膚が赤くなるのです。なんかもう違います‼」
鷺沼「お猿さんみたいな笑顔だっていいじゃない‼」
名寄「それが嫌なんです‼ 表情筋、使ってないことがもろばれ‼ 鼻の下の筋肉が使い慣れてなくて、めくれてしまうのです‼」
鷺沼「お前、だって、そんな赤ちゃん見たことないぞっ!? つまり、赤ん坊以下の筋力なのか…!?」
名寄「あ、赤ん坊以下ですって…!?」衝撃。
夜込「なー君、顔ヨガだよ‼ 唇閉じて、左回り、右回りに、唇を回すの‼」
名寄「そんなことで、僕の表情筋がまともになるわけないですよ…」
鷺沼「ばかっ、名寄‼ やってみてからでも、遅くはないだろっ…!?」
夜込「皆さん、ご一緒に‼」
顔ヨガ。
鷺沼「ほうら、笑ってごらん。名寄‼」
名寄「にこっ☆」
夜込「可愛いよ、なー君‼ ほら、鏡見て‼」
名寄「普通だぁ‼ 顔ヨガ、すごい‼」
鷺沼「ほんとだ、顔ヨガすごいな‼」
夜込「すごい、すごい‼」