中学時代、シャーロックだった。

安曇野「っていうか、中学時代、せせがシャーロックで、お友達がジョンだったな…」遠い目。
米谷「どゆこと…?」
安曇野「皆さん、ご推察の通り、せせは子供の頃から、『頭の良いやばいやつ』と認識されていた気がありまして」
米谷「言うの、ねえ、それ、自分で言うの…?」はらはら。
安曇野「だって、中学最初の数学の授業にて、『1〜100まで全部足したらいくつになるかな?』と問われて、数列の考え方を使って計算しちゃうような子だったのよ…。他のクラスに数列使った中学一年生がいたかどうか謎だけど」
皋「ほぼ小学生に、数列使われたら、もうその問題出さなくないかな。数学の先生」
米谷「……。せやな」
安曇野「まぁ、私立中学なら、ざらにいそうだけれども」遠い目。
皋「で、せせらぎちゃんのジョンがいたんだ?」
安曇野「そうそう。ほぼ初対面くらいで意気投合した、うーん、まぁ、せせのアイリーンかマイクロフトお兄ちゃんみたいな子がいたのね。超絶仲良しさんだったのだけれど、その子、一学期終わって転校してしまって」
米谷「アイリーン、嫁に行かはるもんな」
皋「そして、ジョンとつるむようになったと」
安曇野「うん、そう。正直、シャーロックがジョンを愚鈍だと思っていたように、せせもそう思っていたわ。そして、ジョンはせせを尊敬もしていたし、言うことなんでも聞くし、せせのこと大好きだったし」
米谷「思った以上に、シャーロックとジョン!!」
皋「そして、ジョンが結婚か…」
安曇野「結婚された状態が今。せせのジョンは、まぁ、多分、結婚はしていないはず。してても、連絡来るよね、普通!?」
米谷「そこは安心してもええんやないかな…?」苦笑い。視線の先には!?
安曇野「だって、くなたん、美稲くんに隠れてコソコソ結婚してたじゃない!! 美稲くんが、東大大学院行くとか言い始めたのだって、くなたんのせいなんだからね!?」と言って、朝霞の肩をつかむ。
朝霞「いや、それはいろいろあってだね…」目をそらす。
米谷「ねえ、そんなんだから、朝霞くんのお嫁さんが、美稲くんに向かって『地獄へ堕ちろ』とか言いかねないような状況になってるんやないかな!?」
皋「もう放っておいてあげなよ、米谷さん…」
米谷「せやかて、気になるもんは気になるんや…!!」