せせらぎちゃんの腓骨神経、朝霞の尺骨神経。

食堂。
安曇野「あっ、前橋先生発見☆ くなたん、一緒に食べましょうよ‼」
朝霞「あずみん、前橋先生好きだよね」
前橋「あぁ、安曇野さんと、朝霞くんだ」
安曇野「こんにちは」
朝霞「こんにちは」
前橋「こんにちは。安曇野さん、君の腓骨神経は元気かい?」
安曇野「……。だめだめですよ?」暗い顔に。
前橋「朝霞くん、君の尺骨神経は元気かい?」
朝霞「いや、だから、麻痺してます」
美稲「……。前橋先生が、酷い…」※ひいてる。
前橋「ええと、美稲くんは、特に駄目そうな神経ないね‼」笑顔。
安曇野「前橋先生。せせの腓骨神経、どうにかならないんですか? こいつ、歩いてると急に脱力するんですよ。もしくは、刺激が強すぎて脚がぴょんってなるんですよ!?」
前橋「あぁ、それね。うちの研究室に居た子も同じだったけど、うん、生まれつきだよ?」
安曇野「知ってます」暗い顔。
前橋「それでね、神経の問題だから、筋肉鍛えても無意味だし、安曇野さんの神経はきっと疲れやすいんだよね。うん、だから、もうあんまり無理すんな☆ としかアドバイスのしようがないね」
高峰岸「教授…。昼飯時に、他人の弱点えぐってどうするですか?」※ひいてる。
安曇野「くなたん、ねえ、これ、本当に酷いのよ。なんか、こう、神経の伝達がうまくいってないっぽいんですって‼ 他の人は‼ 普通に‼ 動く‼ のに…」テーブルに顔を伏せる。
朝霞「大丈夫だよ。日常生活できてるんだからさ。僕だって、尺骨神経は麻痺したままだけど、正中神経動かせるようになったら、ただの不器用さん☆ でごまかせるようになったもの‼」涙目。
安曇野「いや、うん、不器用は不器用だけども、歩いていて急にがくってなるから恐いのよ」
高峰岸「菅沼と同じこと、言ってる…」
安曇野「あーあ、医学部きて勉強したら治ると思ったのになぁ」