新聞記事に憤る、前橋教授。

前橋さんの研究室。
前橋「高峰岸くん。この記事をどう思う?」
高峰岸「なんか、うん。そりゃあそうですよねみたいな」
前橋「菅沼くん、君のいない世界ではこんな調査がなされていたんだよ」
城「朝から、何、写真に話しかけているんですか」
高峰岸「写真って言うな、菅沼だろ‼ この研究室のアイドルだよ‼」
城「ふっ、本当に偶像になってしまったけれど」
前橋「今朝の新聞に載っていた。大学時代、積極的に授業に参加していた人は、自分、成長したなーって思って、社会人になってからも積極的だそうだ」
城「そりゃあ、大学時代、積極的なやつは社会人になってからも積極的だろ。もっと言えば、大学時代、明るいやつは、高校も中学もそうだろ」
前橋「そう思うだろ?」
高峰岸「いや、でも、性格は経験の積み重ねですから、多少は明るくなっていくはずですよ。無意味ではありません‼」
前橋「それも、解るけどさ。菅沼くんのコミュニケーション能力を偏差値で表したら一桁くらいだろ? あの子、そういう積極性を求められる授業のせいで、何もない時に、心臓がきゅってなったり、耳がきーんってなったり、呼吸筋がテタニーってたりしてたって言ってたよ。これが、正義かい? 高峰岸くんだって、人見知りとはいえ、偏差値40台だろ。正直、効果あるラインってそこくらいからなんだよ」
高峰岸「あぁ、うぅ…」