「統が苦手かどうかは、重要ではないんや」。

栄「ええか。七夕。統が苦手かどうかは、重要ではないんや」
七夕「言うたら、残飯処理だぞ?」
菜苗「な、七夕くん。その表現は、直接的すぎ」隣に来た。
栄「大体、今の時代、ほたてが食べられへんかったところで、特に困ることないやろ。他のもん食べて、栄養とらはったらええねん」
七夕「確かにな。給食の時間に、それ言ったらめっちゃ先生怒るけどな」
菜苗「それ、あなたたちのことでしょう?」
七夕「七夕のお父さまは、嫌いなもん無理して食わせたらトラウマになるやんという考えでな。実際、それ関係で思春期に親とこじれてこじれて、家庭崩壊の危機やったんやと」
栄「重いなぁ…。しかも、精神科医が言ってはるって」
七夕「だろ? だから、七夕は言うぜ。私のお父さんは、心のお医者さんです。そのお父さんが言ってるんですよとな」
菜苗「七夕くん、確実に面倒くさい子だと思われてるわよ?」
七夕「え、学校というところは、成績さえ良ければ、多少のことは個性という言葉でごまかしてなあなあになるってお父さまが」
菜苗「いや、実際そうだけども」