「日常的にありますよね、あれ」

高峰岸「えーと、あれ、なんだっけ。手足の色が変わるやつ」
前橋「レイノー現象のこと?」
高峰岸「ああ、それです。レイノー現象」
菅沼「日常的にありますよね、あれ」
城「菅沼くん、どんだけ寒い所に住んでいるんだい?」
前橋「まあ、真冬なら」
高峰岸「そう、真冬ならねえ」
菅沼「僕、体育の時間の前になると、手足の体温めちゃくちゃ下がってましたから」
城「菅沼くんは真面目だからなあ。逃げればいいのに」
菅沼「嫌なことから逃げていては、立派な大人になれないと思って」
高峰岸「菅沼、まじで偉い」涙がほろり。
菅沼「まあ、手足ならまだしも、なんか100メートル走のタイムはかるのに、走り終えて顔色がレイノー現象でしたから。医学部に入って、ああそういうことねと」
城「菅沼くん、過呼吸でチアノーゼになるまで真面目に走るのね…」胸が熱くなる。
高峰岸「健気だ…」
菅沼「走る前も後も、どっちみちレイノー現象ですよ」
前橋「菅沼くん…」若かりし日の菅沼くんを想い、涙。