微積と高峰岸さん。

前橋「まあ、偏微分の前に、微分積分じゃない。高峰岸くん!?」
高峰岸「ほんとだよ、何年、やつと闘ってたと思ってんだ」
菅沼「まあ、理系で受験するとなったら、数学はそれがメインですからね」
佐世保「ああ、あれ、たまに微分してんだか、積分してんだかわけわかんなくなる時ありません?」
城「計算…。ああ、例えば、最終的には、積分しろよってことなんだけど、その前に、放物線の接線を求めるために、傾きを求めるために微分するってか」
高峰岸「そうだよ、それは、解ってるんだよ。なのに、センター形式の問題をやって、あの四角に数字の形が合っていない時の腹立たしさときたら…!!」思い出し憤慨。
前橋「なんかね、途中まで計算して合ってるのに、グラフにする時に、数字入れ替えて書いちゃったりね…」
菅沼「……。え…?」素。
高峰岸「この、現役合格が!!」
菅沼「城せんぱいも現役合格ですけど!?」
城「私だって、数学Ⅲの微分積分とは闘ったもん!! 一応」
高峰岸「くっ、数学Ⅲは、教科書の例題がそのまんま模試に出るもんな。そして、それができれば、偏差値60はかたい。そんなもん、できるか!! 文系頭にできるか!!」涙。
菅沼「いや、できるようになったから、今の高峰岸せんぱいがいるんですよね?」
前橋「違うんだよ。菅沼くん。僕らできない組は、高校三年生の時にそれができなかったことが哀しいんだ。だから、卒業後にできるようになったって、医学部に合格したって、取り返しがつかないんだよ」
佐世保「それに、医学部入れば人生安泰なんて嘘っぱちですもんね〜。すぐ医療ミスだってモンペが訴えてくるし」
城「外で、あんまモンペ、モンペ言わないほうがいいぜ?」
佐世保「気をつけます!!」