「新刊、出ないかな」

城「新刊、出ないかな」
菅沼「何の本ですか?」
城「梶井基次郎
高峰岸「出ないよ!?」
前橋「……」
高峰岸「あれ、出ません、よ、ね…?」急に不安になる。
菅沼「でも、作者の死後に新刊が出ることってままありますよね。最近だと、新潮文庫から太宰治の初期作品集が出てましたよね」
前橋「『地図』ね。地元だと、新しく写真が出てきただけで新聞に載るし」
城「それに新刊でなかろうとも、復刻版が出て嬉しいこともある。ジャケ買いした『薔薇は生きてる』素敵だった」思い出し感動☆
前橋「先生は、谷川俊太郎の『二十億光年の孤独』が文庫化されて、超エキサイトした」
高峰岸「あれ、『たにかわ』でしたっけ? 『たにがわ』じゃなくて?」
城「貴様、国語の時間に何をしていた!?」
菅沼「関西のほうって、なんとなく名字でも、地名でも、濁らせて読むイメージですよね」