たこパ=芋煮会。

城「昨日、おうちでたこパやったんですよ。みつご、大喜びでした☆」
菅沼「……」
前橋「どうしたんだい。菅沼くん。不思議そうな顔をして?」
菅沼「えっと、城せんぱい、それ、なんですか?」
城「関西のご家庭に育った者は、ことあるごとにたこやきパーティーなるものを開催するものなのだよ?」
菅沼「あっ、それ、大学入学したときにもらった冊子で、大学生協の委員会だかなんだかの人のインタビューに載ってた気がします!!」
高峰岸「よくそんな昔のことを覚えてるね、君…」
前橋「関西は関西で連合組んでるんだもんね。大学生協
高峰岸「確か、湖のあるところは、別…」
城「まあ、そういうこともあるさ」
前橋「菅沼くんは、仙台出身だよね。仙台の芋煮会みたいなことじゃない? 関西のたこパって」
菅沼「へええ…。…ん? 僕、関西に住んでるのに、たこパ…」
高峰岸「みなまで言うな!!」阻止。
菅沼「ああ、そうか。医学部はないんですね。たこパ。きっとそうだ。誰かのお家に集まって試験勉強するらしいという噂はあれども、まさか試験勉強の間に、たこなんか焼いている時間があるはずがない。うん、きっとそうだ。そうに違いない」
高峰岸「じ、自分に言い聞かせている…」
前橋「みんな、本当にそういうことするんだね…」ぼそっ。
城「みんなで試験勉強なんか、私もしたこないから大丈夫ですよ。バカじゃあないって証拠じゃあないですか。むしろ、誇るべきことですよ」
前橋「あ、そっか。僕、『どこ出ますか?』ってよく下の学年の子から聞かれたんだけど、あれ、先生と間違われていたわけじゃあないよね。ああ、良かった☆」
高峰岸「ま、まち…。それ、まち…?」