「石焼き芋、買うの、恥ずかしい」。

菅沼「石焼き芋、買うの、恥ずかしくないですか?」
高峰岸「うん、恥ずかしい…」
前橋「恥ずかしいか?」
城「食いたかったら、自分で、買いに行けよ!! お前ら、乙女か!! 何、純情ぶってんだ!! 女学校の教師に見つかるってか?」
菅沼「違うんです。道端にずっと待機して売ってるタイプなら、まあ、という感じですけども、住宅街をわざわざ大きな声出して売ってるやつですよ」
高峰岸「まあ、きっと菅沼もその待機してるタイプの店でも買えないだろうけどね…」苦笑い。
前橋「だって、君たち、スーパーで買うもんね?」
菅沼「もちろんです。お店の中で。スーパーの駐車場にいるのは、もう、恥ずかしくて無理です」
城「だから、食いたかったら買えよ!!」
菅沼「そこで、そんな恥ずかしがり屋さんの男子にも朗報が。電子レンジでおいもさんをチンすればお手軽に…」
城「焼いてねえだろ」
菅沼「はっ…」固まる。
高峰岸「問題は焼いてるか、どうかじゃあない。ほくほくかどうかだ!!」
前橋「なんでわざわざ石を使うかって、そりゃあ遠赤外線だよね」
菅沼「電子レンジがこの世から消えたら、困る人が大勢いるのですよ!? 特に、一人暮らしの男子大学生、単身赴任でがんばるお父さん!!」
前橋「あはは、菅沼くん、聴覚過敏だからガス使って調理できない人だもんね☆」
菅沼「だから、ガスのなんかの部品換えて下さいって、業者が来たとき『あ、要らないです』って追い返しましたよ」ずーんってしてる。
城「え、それなのに、ガス代払ってんの? バカなの?」
菅沼「バカじゃないです!! お風呂はガスです!! あと、なんかうちのエアコンは『ガスエアコン』って書いてあるんです!!」涙で訴える。
高峰岸「もう、いいから。菅沼。な、落ち葉集めて、芋、焼こうぜ?」
菅沼「ああ、そうしましょう」
前橋「僕は?」
菅沼「別所さん呼ぶんで」
城「す、菅沼くん…!?」衝撃。
高峰岸「ああ、別所さん呼ぶんやったら、大親友の美稲さんも呼んどかんと」
菅沼「ああ、そうですね。そうしましょう」
前橋「え、ええ…!?」顔面蒼白。