歩きやすさにびっくりする。

菅沼「前橋教授。歩きやすさってなんですか?」
前橋「……」にこっと微笑む。「?」首をこてんってする。
高峰岸「困ってるじゃないか!!」
城「菅沼くん。もう少し限定的に」
菅沼「いやあ、身体の仕組みを知り尽くしている我らが前橋教授ではないですか。もう少し僕が上手に歩ける方法もご存知じゃないかと思って」
前橋「えっと…。菅沼くん、重力に逆らう人だっけ?」
菅沼「意味はよく解ってないんですけど、文章にするとそうなるらしいです」
高峰岸「オレ、そう言えば、菅沼の歩く姿をちゃんと見たことがない」
城「えっ、それ、どういうこと!?」
前橋「菅沼くんはね、長年に渡り、行進がちゃんとできないと言われ続けてきたことに心を痛めて、できるだけ知り合いには自分の歩く姿を凝視させないようにしているのさ。だから、基本的に横に並んで歩くか、菅沼くんの前を歩かねばならないんだ。それが、優しさというものだよ」
菅沼「全国の体育教師なんか…」
高峰岸「それ以上は思っても、口に出したり、実行しちゃあダメだからね!?」焦る。
前橋「確か歩く時はね、かかとから着地するといいらしいよ」
高峰岸「当たり前のことを!!」
城「菅沼くん、がんばって!!」
菅沼「がんばります。ああ…。歩きやすい!! そして、ふくらはぎんとこがすごく動く!!」
高峰岸「お前、普段、どうやって歩いてんだ!?」
菅沼「それはもう足りない身体能力は、科学の力で補っているのですよ。ちょっと歩くとなると、アディダスのスニーカーに頼ります。ちなみに、高校時代は、テニス部でもないのに、テニスシューズを履いていました☆」
高峰岸「ああ、うん」
以下、読了。

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