早速、家に連れ帰る栄。

栄「ただいまー」
統「あ、栄、おかえりなさい。誰、この子?」
栄「なんや菜苗の親戚の子ぉやって。可愛いから、連れて来た」
菜苗「私は心配なので、つきそいです。おじゃましてます」
統「へえ、名前は?」
七夕「たなばたと書いて、『なゆ』と読む」
統「七夕が誕生日なん?」
七夕「それもあるけど、嫌がらせの意味もあって」
栄「何それ、どういうこと?」
菜苗「父方のおばあさまに当たる方のお名前が『夕奈』とおっしゃるのです」
栄「えー、孫と自分の名前が似てるんなら、嬉しいもんやないの? 普通。だって、そいう関係で、僕の名前、『栄』になったんやで?」
統「私の名前は好き勝手につけたんやけども、後から、『あれ? 次実の実家って、家族の名前つながってるんじゃないの?』ってお父さんが気づいちゃったみたいで」
栄「まあ、別に統で、別の名前付けてるんやからどうでもいい気がするけどもな」