O脚が許せないみんな。

城「ほっほ〜い、雑誌買ってきたよ☆」
高峰岸「お前、今日、テンションおかしくないか? どうした?」
菅沼「はあ、城せんぱい、いつもはそんなちゃらちゃらした雑誌読まないのに!!」
前橋「先生でよかったら相談にのるのに」
城「きたなあい!! このモデルの脚が、きたなあい!!」
菅沼「うわ、脚長いくせしてこいつらO脚ですよ!!」
前橋「O脚というのは、要するに本来まっすぐ正面を向いているはずの膝が内側に入り込んでしまっている状態なんだな。何故、そうなるかというと、脚の筋肉の使い方がおかしいことに起因する」
高峰岸「なんか急に講義が始まった!!」
城「こんなみっともない脚をさらすくらいなら、長ズボンはけばいいのに!!」
高峰岸「今時、20代女子が長ズボンって!!」
城「いいや、そんなんじゃ生ぬるい!! あえて、モンペだ!! 今年の春は、花柄パンツがマストアイテムってこれにも書いてあるけど、膝が曲がってるやつ限定で、こっそりモンペはけばいいんだ!!」
菅沼「でも、実際問題、O脚なおそうよ、とは思いますよね。あと、細いくせして、鎖骨の見えていない人も嫌です。もう、姿勢が悪いといろいろ嫌になってきます」
前橋「ふふふ、みんなに僕の美意識が浸透してきたようだね!! そう、本来在るべきところに、そのまま在るのが最も美しいのだ!!」
高峰岸「ああ、そうか。全部、教授が解剖中に言ってることばっかだ!!」
前橋「ところで、先生は某藝大の解剖美術学だったか、美術解剖学だったか、どっちかは定かではないが、まあ、そこんとこの教授と懇意だったりする」
菅沼「ええ、それは僕も懇意になりたいです!!」
城「私もです!! ていうか、懇意なくせに、ジャンル名の記憶は曖昧なんですね!?」
前橋「で、東京行く?」
城「ええ、も、もしかして、その教授さんに会えるんですかっ!?」
菅沼「行きたいです!!」
高峰岸「お前ら、なんでそんなに興奮してるんだ…?」※ひとり、ノリについていけず。