わしゃわしゃ三つ子。

城「前橋せんせ〜い、見て見て!! これ、我が家の三つ子ちゃん。どう、可愛いでしょう?」
菅沼「ていうか、兄弟いたんですね・・・」
高峰岸「え、犬猫の話じゃないの?」
前橋「ううん、ちゃんと人間の話だよ。愛でるものがたくさんあるということは、それだけ人生の楽しみを豊かにするからね☆ ほら、君たちもこの可愛らしい三つ子ちゃんの写真を眺めるといいよ」
菅沼「ええ、小学生!? もしかして、血がつながってないんですか?」
城「あれ、やっぱりそうなのかなあ・・・?」
前橋「だよね、親が二十歳前後で第一子が生まれただとか、間に何人かいて一番上の子と末っ子とで十歳離れてるとかならまだわかるけど、それがなくてこれだけ離れると話を聞いたこちらが『え?』ってなるよね」
高峰岸「城、お前ん家、ステップファミリーなのか・・・?」
城「わかんない・・・」
菅沼「なんかもう城せんぱい、すみません・・・。三つ子と聞いてどうせあれなんだろ、とか思っちゃったりして・・・」
城「うん、それ、よく言われるねえ。特に医学部の人になんか言ったらねえ、そう思われるからねえ・・・」
高峰岸「え、何? 親が再婚したの?」
前橋「大丈夫だよ、血がつながっているだけが家族の条件ってわけではないからね?」
高峰岸「まあ、オレはその血のつながっている家族から嫌われているわけだけど・・・」
菅沼「ま、まあ、いいじゃないですか!! こんなに愛らしい三つ子が家にいるだなんて幸せですよ?」
城「うん、わしゃわしゃしてて可愛い・・・」
高峰岸「わしゃわしゃ・・・」
菅沼「わしゃわしゃ・・・?」
前橋「うん、そうだね。可愛いね」
城「うん」こくん。