前橋教授、幻の研修医時代。

前橋「で、菅沼くん。僕、実のところ、研修医をやったのだろうか?どう思う?」
菅沼「んと、まあ、前橋教授がドSなのはきっと昔からそうだろうから、『まあ、あと2年くらい待たせてやってもいいか。どうせ、あの根暗集団に次期教授がつとまるほどの優秀な人材が好き好んで来るわけもさらさらないしな・・・』とか思ってみたりなんかして・・・」
高峰岸「それ、実際に、思ってそうでコワい・・・」
城「そして、さらにせっかくだから、後期研修もしっかり受けておくか、とか思ったりして!」
前橋「ああ、それで、結局、学部の卒業式に松本センセイ自ら准教授の任命書を持ってきたんだった」
菅沼「なんだ。いきなり教授になったわけじゃあないのか。意外とつまらないな・・・」
前橋「まあ、それにしたって、いきなりそんな良いポストにつけてもらっていいのかと尋ねたんだけども、これ以上君を野放しにしておいたら、いつ退官できるかわからないからと。しかし、人数は少ないなりに、僕より長く勤める先輩がたもいらっしゃったのに、どう説得したのだろうか・・・?」
城「ああ、それは、お前ら人前に立って講義する覚悟はあるのか?って問いただしたんじゃないですか?そもそも、教授って教えて授けるって書くじゃあないですか」
菅沼「それで、高峰岸せんぱいは一生助手止まりなんですか・・・。もう少し、人生設計ちゃんとしたほうがいいですよ?」
高峰岸「推測でモノを言うなよ。オレもいつの日にか・・・」
城「学部時代に、家庭教師のバイトをしてみたはいいが、密室にふたりっきりってのに耐えられなくて・・・」
高峰岸「うあー・・・」
菅沼「逃げたんですか?」
前橋「職場放棄はいけないよねえ?」