あずみんのアホ毛。

安曇野「せせはね、辛いことがあったとき、大学に入ったばかりの頃のポニーテールが最強に愛らしい果枝つんの写真を見る様にしているの」
美稲「それ、隠し撮り・・・?」
安曇野「そうよ、よくわかったわね。医学部剣道部のジャージを着て、大教室の最前列で豪快に居眠りをする果枝つん・・・。ああ、本当にたべちゃいたいくらい可愛い!!」
朝霞「うん、まあさ、皐はポニーテールもなかなか似合っていたけれどね。THE 剣道少女☆って感じで。でも、やっぱり、僕は今の髪型の方が好きかな。だって、あの髪型が似合う女子大生は普通いないよ!?」
美稲「柳さんの夏のポニーテールは、それは素敵やった・・・」
朝霞「それは認めるけど、お前が言うとなんかニュアンスが違って嫌だ」
美稲「なんで、褒めてるのに!!」
安曇野「でさ、果枝つんが言うにはあれは勉強するのに、下向くと紙が顔にかかって邪魔だから、らしいのだけれど、ゴムでゆるのをチョイスするあたりがもう何かをもよおしてしまうわよね!!」
美稲「何をもよおしはるんや・・・?」
朝霞「そう言えばさ、あずみんアホ毛って、どうなってるの?」
安曇野「これはね、果枝つんのショートヘアをちょこんとゆるのに、インスパイアされて『そうだ、アホ毛作ろう』となってね」
朝霞「要するに、巻いてるんだ?」
安曇野「ええ、そのとおりよ。この左サイドのは簡単だけれど、この頭上に燦然と輝く妖怪アンテナ的アホ毛を作成するのに、毎朝どれだけ苦心していることか」
朝霞「ああ、わかるわかる。僕もこの前髪のセットが決まらないと、嫌な気持ちになるもん」
美稲「あ、朝霞の前髪て、それセットしてはるん・・・?」
皐「朝霞の髪の毛ってさ、床屋さんでなんて言って切ってもらうの?斜めに切って下さいって言うの?」
安曇野「ああ、果枝つん!!今日も、女子大生にあるまじき発言!!」
朝霞「ていうか、僕、床屋に行ったことないんだけどね」
美稲「さすが、神戸の子!!ハイパーお洒落さんや!!」
朝霞「いやさ、子供の頃は事情があって、父さんに切ってもらってただけだから」
美稲「なんで、柳さんやないんや!?オレは、柳さんに切ってもらいたい!!」
朝霞「お前の願望なんか知るか!!うちの母さんはあだ名が『やんちゃのやぁちゃん』って言われていたくらいだからな。ノリでおもしろい髪型にされたら困るという父さんの親としての当然の配慮だろう」
安曇野「ああ、ねえねえ果枝つん☆いいこと、教えたげよっか?実は、この頭の上の髪の毛は粉ゼラチンで固めてるのよ」
皐「わあ、すごいねー!!」
安曇野「ふふふふ」



以下、読了。

未来ちゃん

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