「化学バカ」誕生秘話。

それはまだ圭一が京都の本匠家にひきとられて間もない頃。
絆 「どや、圭一くん。もう慣れたか?」
圭一「まあまあです。ところで、兄さんはどうしてあんなに化学が好きなんですか?」
絆 「ああ、そういや、高校の化学部に連れていかれたんやっけ?」
頷く圭一。
絆 「あいつ、*1小さい頃七夕で『弟が欲しいです』て書いてはったもんなあ〜。まさか今になってその願いが叶うとは思ってへんかったんやろ。阿呆っぽくて可愛いなあ〜」←親バカ。
圭一「いや、それはいいんですけど」
絆 「竹乃進はな、小さい時分はそれはもう残念な頭脳の持ち主やったんや」
圭一「…え」
絆 「小学生の頃からな、綾綺くんとは同じクラスやったんやけども、常に綾綺くんは学校の成績が一番、対するうちの阿呆息子は連日の算数居残り組や」
圭一「そんな頭脳で医学部に…」
絆 「せやろ?普通、そう思うやろ。せやから、父親の責任として早めに医学部受験対策をしようと思ってな。まずは、化学からや。高校化学は基礎知識がなくともいきなり勉強始められるからな。これが「勉強」であると気づかれないように、『原子番号20まで覚えられたら500円あげるで〜』とか言ったら喜んで暗記してはったわ」
圭一「…まんまと親の策略にはまってる!!」
以下、読了。
神のみぞ知るセカイ 9 (少年サンデーコミックス)

*1:僕は小さい頃「妹が欲しい」と書いたらしい。そしたら、保育所の先生が「それは、お父さんとお母さんに頼んでね」と。現実的だ。