果枝つん萌え。

浜太朗「…一体、皋のどこに萌えはるん?」
朝霞 「バカ言うなよ、お前!皋の旦那さんに失礼だろうが!!」
果枝 「私、もう、皋じゃないよ。青山果枝だよ」
朝霞 「うん、そうだね〜」(ああ、このゆったりした喋り方!さすが、道産子☆)
譲  「母ちゃん、腹減った〜」
果枝 「母ちゃんにそんなこと言ったってしょうがないでしょ」
浜太朗(しょうがない…!?)
譲  「あ、そっかぁ〜。じゃ、そこらへんの店、探検してくる!良太、連れてくけどいい?浜くん?」
浜太朗「お、おう」(浜くんって呼ばれて、ちょっとドキ☆)
譲  「良太、行くぞ〜」
良太 「待って、譲兄ちゃん!」



朝霞 「皋って、いまだに料理できないんだ?」
果枝 「お米は、英雄(ひでお)が炊いてくれる」
朝霞 「良かったね、旦那さん優しくて」
浜太朗「米くらい炊け!!いくら何ぼ忙しい外科医でも米くらい炊け!!」
果枝 「炊飯器が水浸しになったり、お米が志半ばで逝ったり、そもそもお米が炊けてないよりは、確実に炊ける人がいたらその人に炊かせたらいいじゃん」
朝霞 「そういうところが、皋の萌えポイントだろうが!救急救命医としては、もうプロフェッショナル中のプロフェッショナルで、テレビにも出ずっぱりなくらいなのに、お米も炊けない!萌え萌えだよ!!あと、結構、人の名前連呼するとことか、脱ぐとすごいとか、ださいワンピースとか良く似合うし、こちらがひくほどの甘党とか、怒ると何故か昔の少女漫画の口調になったり…。ちゃんばらが好きで小中高大と剣道部なのもいい感じ☆なんていうかクラスのアイドルっていうか、ハムスター?いや、むしろ町内会で見守ってきた『皋さんとこの果枝ちゃん』みたいな!!僕は、『果枝』って、名前も好きなんだ!こう、古き良き時代の香りがするじゃないか。白く広い台地に、果てしなく伸びる枝だよ?もう、道産子じゃん!!最初は、『嘉恵』って漢字にする予定だったらしいのだが、生まれてきた顔を見て、これは違うなと思ったらしいよ」
浜太朗「いや〜、オレのほうが顔可愛いし」(皋に、聞きはったんやろか?漢字がどうのこうのって…)
朝霞・果枝「知ってるよ!!」
朝霞 「薬学部の生きた伝説、『神さんの申し子・美稲早苗』に生き写しだろ!勝てるわけねーよ!」
果枝 「そうだよ、美稲ずるい!それなのに、なんか格好悪いという…」
浜太朗「もう、黙って!!」涙目。※これが嫌で、東京に移住したのでしょう。
朝霞 「僕に出会うまでの、家族がいないとこでの美稲はそれはそれは格好が良くて、現代に生きる光源氏と評されていたと聞く。京都だし」
果枝 「…伝聞?誰から聞いたの?京都だから?」
美稲 「そうや、オレは家族も知り合いも居らんようなところでちょボラをする。例えば、倒れた自転車をそっとなおしたり、大学の花壇づくり手伝ったり、観光客から道聞かれまくったりするんや〜!!」
朝霞・果枝「へぇ〜」
果枝 「美稲、だから、東京行ったの?」
朝霞 「自分が輝ける場所へ?」
浜太朗「うぅ…。期待が。期待が重過ぎる…」



朝霞 「あ、そう言えばさ、皋と旦那さんが出会ったのって、病院だったんだっけ?」
果枝 「そう!大工の仕事中にね、ばーんってなんかこういろいろ大変なことになっちゃってね。ちょっとチアノーゼとかなってね…」
浜太朗「この場合、怪我の詳細はいらんからな!?」
朝霞 「でも、ちゃんと、大工の仕事に復帰できたのは、皋の腕のおかげだよ」
果枝 「えへへー」
浜太朗「しかし、ERに運ばれてきた重傷患者とよう結婚する気になれるなぁ…」
果枝 「英雄がね、明らかに死にそうなのに、俺はまだ死なねーって、それはもう格好良くてね。これはもう、救ってあげなきゃERに勤めてる医師としては駄目だなって」
朝霞 「感動的な話だ」
果枝 「そうなの、英雄は高校卒業後からお世話になってる棟梁を助けたの!!はぁ、素敵w」
朝霞 「いよいよ感動的な話だ」
浜太朗(ただの身代わり…)