あなたは森見派?太宰派?おともだちパンチに対する考察

森見登美彦氏の専売特許とも言えるおともだちパンチ。まあ、詳しくは『夜は短し歩けよ乙女』を参照してもらうとして。

なんと今年生誕100年を迎える文豪太宰治は喧嘩するなら、おともだちパンチのほうが良いという意味のことを小説に書いているのです。こちらは、『晩年』の「ロマネスク」、「喧嘩次郎兵衛」という人物がこぶしの作り方を研究した結果、そういう結論に帰着したのであります。

まあ、ようは「利き手」みたいなものでしょう。手を組むときに、親指は右が上か、左が上かは人によって、どちらが握りやすいというのは、決まっているのです。高校の生物の時間、習ったような気がします。そこで、他の例として、腕組みは納得できたのでしたが、こぶしの作り方にも利き手のようなものがあるのだと聞いて、とんでもなく僕は驚いたものです。
「手をにぎって」と言われて、自然と親指を中にいれる人がいるのだと聞かされたのです。そのタイプの方々は、じゃんけんのグーがひどくやりづらいのではないでしょうか。それとも、じゃんけんのみは、非おともだちパンチの形なのでしょうか。わかりません。謎です。