真賀田四季は、人類の『コンプレックス』。

以下、読了。

これを読んでいて気付いたけど、真賀田四季は、人類における無意識(コンプレックス)かつグレートマザーなんだな。その他の人が、人類における意識(自我)。
自我が弱いままコンプレックスに飲み込まれると自滅してしまう。Gシリーズがこの話。
自我がコンプレックスを無視するのが、瀬在丸紅子。平穏には暮らせるけど、つまらない人間になってしまう。Vシリーズの頃は、今思えば、相当非常識な母親だよな。財産も無いのに、働かないシングルマザー。なんかもう瀬在丸紅子だから、許されている感じ。「いや、あなたが良くても、子供の保護者としては駄目でしょうよ」だよな。仕事を得た後の紅子は上品な老婦人になりましたとさ。キャラとしては、弱い。
そして、ミチルが森博嗣作品において、アイドル級可愛さを誇っているのは、コンプレックスと対等に会話できるからだよ!!
グレートマザーは、女王になりましたとさ。おとぎ話みたいに。思えばずっと母は、ミチルの好きにさせていたんだなぁ。素敵だなぁ。「鍵をかけたかったらかけなさい。復讐したかったら、しなさい」