「春休みって、自転車点検の季節よねぇ」。

安曇野「春休みって、自転車点検の季節よねぇ」
米谷「え、何。いきなり遠い目をして!?」びっくりした。
皋「ふと、思い出したんじゃない?」
安曇野「そう、ふと思い出したのよ。三月は大学生的に言ったら春休みでしょう。大学はたとえ自転車通学でも、点検は必須ではないけれど、中高は点検しないと学校から自転車に貼るシールをもらえないでしょう? ちなみに、あのシールはずらして貼っていく派と、重ねて貼る派がいるわね。お兄ちゃんお姉ちゃんと高校違うと訳がわからなくなるから剥がす人もいるけれど、あのシールもタダではないはずだから、せせは並べていくわ☆」
朝霞「……。自転車かぁ、乗りたいと思ったことすらないな、僕」
美稲「うん、そうでしょうとも、朝霞は」
皋「うん、だろうね。えっ、っていうか、中体連の地区大会って自転車移動が基本でしょ?」
美稲「あぁ、応援するほうはそうなんやな」
皋「え、じゃあ、朝霞は運動部だったの?」
朝霞「いや、ないない。いや、違うな。マネージャーだった」
安曇野「マネージャー‼ 自転車乗れなくても平気だから、マネージャーになったのね!?」
朝霞「いや、単に男子が珍しかったんだよ。元女子校だったから」
皋「ぜひ、うちの部活に女子マネージャーを‼ の、逆バージョンってこと?」
朝霞「うん、そう」
美稲「ええ〜、中学でマネージャーやってたんやったら、高校でもやらはったらなぁ」
安曇野「くなたんにマネージャーしてほしかったのね、美稲くん」