くなたん、肘の腱を痛める。

神戸の病院。
皋「朝霞、元気?」
朝霞「ああ、皋…」
米谷「なあ、朝霞くん、どんどんやつれていってないか?」
安曇野「まあ、くなたんと時を同じくして学んだ医学部の仲間は、皆が皆『あいつ、研修医ってできんのかな? 主に、体力的な意味で』って思っていたでしょうからね。学生時代は、試験勉強でなくて、試験そのものが過酷でよく医務室に行っていたものね」
皋「うん、大丈夫? 疲れがたまってきてない?」
朝霞「ああ、まあ、体力はついてきたけれど、怪我がちょくちょく…」肘をさする。
安曇野「くなたん、普通、研修医は怪我をしないわよ?」
朝霞「知っているさ」
米谷「朝霞くん、肘、どうしたんや…?」おそるおそる。
朝霞「今、小児科なんだけど、『朝霞先生、一緒に遊ぼうよ』ってなって、『ごめんね、今、仕事中だから』って言ったら、ぐいーって肘を引っ張られて肘の腱を痛めました…。だって、全体重かけてくるんだもの!!」涙目。
安曇野「肘の腱くらいなら、一日くらいで治るのでは?」
皋「良かったね、脱臼しなくて!!」
米谷「大人が子供に腕引っ張られたくらいで、脱臼してたらあかんやろ」
安曇野「なんだか、腕の位置関係がよろしくなかったのね。きっと」
以下、読了