「みんな、自作自演なんだ」。

高峰岸「お言葉ですがね、それなら、世の浪人生の大方は自作自演ですよ。みんな、自作自演なんだ」
城「まあ、解らなくはないな。浪人生に限らず。ふられると解っていて告白するとか、甲子園目指すと言いながら、野球の強豪校でもなんでもない地元の高校に進学するとかな」
菅沼「うーん。確かに、現役で受かる子は、勉強も、部活も、生徒会も、ラブも、習い事も何もかもエンジョイしていてもそうなりますからねえ…」
前橋「逆に言えば、そういうのを素直にエンジョイできない高校生活だったから落ちたんですう。高峰岸くんもそうでしょ!?」
高峰岸「はい…」落ち込む。
城「いいなあ、根暗な高校生の前橋先生、いいなあ☆」笑顔。
菅沼「いくないです…」
前橋「城さんは高校生活エンジョイしてた人?」
城「一部の人に大人気で、ファンクラブがありましたよ」
高峰岸「ファンクラブ…!?」
菅沼「城せんぱいは、黙っていさえすれば可愛いと定評がありますから」
前橋「城さんの良さは、万人受けしない良さなんだよ」