結構、良いもの。

菅沼「いや、でも、お葬式って良いものですよ?」
城「お葬式…。あ、お母さんのがあったな」ほけ〜っと、宙を見つめる。
高峰岸「どこ見てんの、城!? ちょっと大丈夫!?」
城「うん? お母さん、いるかなあって思って」
前橋「あ、それ、僕もよくやるよ」
菅沼「お葬式となったら、良い思い出だけ思い出せば良いのです。『てめえ、オレの手で殺してやるからな』とかそういうのは、思い出さずとも良いのです」
城「お前の骨はオレが拾ってやるぜ!! のほうが、人として良い気がする…と、思う」
高峰岸「ええ、ああ、うん…。そうだね…?」
前橋「宗教ねえ、あると絶対楽だよ。自分が死にそうになった時に」
城「私も、ああ、お母さんは今この試練を受けてるんだなあとか思うとなんだか安心できました」