なーくんは、ナンプレ博士。

鶫「なーくん、ノートに何書いてるの? 数学のお勉強かな」
名寄、ノートを差し出す。
鶫「わあ、ナンプレだ」
鷺沼「はっ、それだ。言い忘れていたが、教授がお前に対して心を痛めてんのって、それだかんな!?」
名寄「え、ナンプレが何故…。もしかして、教授は、『数独』と言いたい派なのですか? 何故か、世界標準では、『SUDOKU』ですものね」
鷺沼「まあ、それはいろいろあるんだよ。大人の事情ってやつが。放っておいてやれよ」
鶫「なーくん、自分でナンプレ作る人なんだね。まるでパズル部だね」
名寄「僕はパズル研究会に所属しています」とノートに書いたのを見せる。
鷺沼「それはそうと、パズル研究会の人たちもしゃべらないお前に心を痛めてるんだぞ。そのせいで、オレがパズル研究会からにらまれることになっているんだ」
名寄「いや、それは、パズル雑誌に投稿するナンプレ作成に必死なもので」
鶫「ええ、なーくん、パズル作家なの。すごい!! 地堂刹先生じゃん!!」
鷺沼「もう、やめろ!! うちの鶫ちゃんは、とりあえず自分より頭の良い人に惚れっぽいんだ。パズルを解くならまだしも、作るって!!」