気づく浜くん。

美稲「ああっ!!」
皋「どうしたの、美稲? 糖分、足りないの? バター飴、あげようか?」
朝霞「もう、皋は甘いもの大好きだな☆」
美稲「朝霞、前に、オレが国試対策の予備校に通ってることに立腹しとったやないか!!」
皋「それがどうしたの?」
美稲「そこ、米谷さんも通ったはるわ!! なんで、オレだけ責められるん!?」
皋「ん? そう言えば、せせらぎちゃんも最近になって通い始めたって言ってた」
朝霞「ばかやろう、美稲!! どう考えても、米谷さんは勉強苦手な子の部類だろ!! あの人、元々、文系だからな。文転はまだなんとかなるけど、理転は大変なんだぞ。加えて、三十路!!」
安曇野「そうよ。第一、やーたんは、入学前に家一軒分のお金をあそこの予備校に払っているのよ。国試対策くらいタダで面倒見てもらわなかったら、元が取れないわ。そういう私も、現役時代に通っていて、その割引制度を思い出したから通い始めたのだけれど」
朝霞「僕なんか、中高私立で、塾も通っていたけど、実は全部タダだったのに…。世の中は理不尽だ…」
美稲「うわっ、それ、朝霞のほうこそひどいやん!!」
皋「私はねー、わざわざ北大生の家庭教師を呼び寄せるために大変なお金を…」
朝霞「まあ、皋のお父さんは皋のこと溺愛してるからな」
皋「お兄ちゃんも私のこと、大好きだよ!!」
安曇野「せせも、果枝つん大好き!!」
皋「わあい☆」